国の目安「週2〜3日」は、休む日をはさむ前提
国の指針は、筋トレを週2〜3日と勧めています。この数字は、休む日をはさむことを考えて決められたものです。国は「しっかりと筋肉を休める時間(休息日)をとることも同じく重要」と書いています1。
同じ筋肉を鍛えるのは、1日おきくらいが目安です。中1〜2日あけましょう23。
鍛える日と、休む日でひと組筋トレ週2回の1週間の例
| 曜日 | やること | ひとこと |
|---|---|---|
| 月 | 筋トレ | 脚・お尻・胸 |
| 火 | 歩く | 筋肉が育つ日 |
| 水 | 休む | 早めに寝る |
| 木 | 筋トレ | 月曜と同じメニュー |
| 金 | 歩く | 筋肉が育つ日 |
| 土 | 好きな運動 | 急に増やさない |
| 日 | 休む | ぬるめのお風呂 |
同じ筋肉の筋トレは、1日おきくらいに。
筋肉は、鍛えたあとに育つ
筋トレのあと、筋肉をつくる働きは1〜2日かけて高まり、やがて元に戻ります45。この間に、食事でとったたんぱく質が材料になります。
休む日は、ただの「さぼり」ではありません。筋肉が育つ時間です。たんぱく質については、たんぱく質、どれだけ食べればいい?にまとめています。
眠りを削ると、筋肉が育ちにくい
一晩徹夜したり、短い睡眠が何日も続いたりすると、筋肉をつくる働きが落ちることが、実験で確かめられています67。寝不足が続くと、けがが多くなるという報告もあります8。
筋トレをしている人ほど、眠る時間を大切にしましょう。眠りについては、50歳からの睡眠をご覧ください。
年をとると、回復は遅くなる?
「50代は回復が遅い」とよく言われます。けれども研究の結果は分かれています。年齢が上がっても、筋肉の傷つき方は大きくならないというまとめがある一方で9、中高年の選手は回復に時間がかかったという研究もあります10。ふだん運動していないことの影響が、年齢と区別しにくいとも指摘されています11。
いずれにしても、体の声を聞いて、休む日を調整することが大切です。
「急に、たくさん」がけがのもと
慣れない運動のあとの筋肉痛は、ふつう数日で引きます。同じ運動を続けると、2回目からは軽くなります1213。
危ないのは、急に、たくさんやることです。量は少しずつ増やしましょう12。週末だけまとめて頑張るより、平日に少しずつ分けるほうが、体に無理がありません。
休みが足りないサイン
休みが足りないサイン当てはまったら、休む日を1日増やす
| サイン | 目安 | どうする |
|---|---|---|
| 筋肉痛 | 次の筋トレの日も強い | 1日多く休む |
| 関節の痛み | 翌朝いつもに戻らない | 量を減らす |
| 眠り | 寝つきが悪い・休まった感じがない | 先に眠りを整える |
| だるさ | 抜けない・重く感じる | 軽い日にする |
| 尿の色 | コーラのような濃い茶色 | その日のうちに受診 |
- 筋肉痛が、次の筋トレの日になっても強く残っている → 1日多く休む。
- 痛む関節が、翌朝になってもいつもの痛みに戻らない → 量を減らす。膝や腰が痛いときの、動き方の信号3色の「赤」です。
- 寝つきが悪い、朝に休まった感じがない → 先に眠りを整える。
- だるさが抜けない、同じ重さが重く感じる → 軽い日にする。
休むは「何もしない」だけではない
国は、休養を「休む」と「養う」の2つの面からとらえ、「ごろ寝だけでは真の休養にならない」と書いています14。疲れを取ることと、明日への力を養うことの両方が、休養です。
休む日は、ゆっくり歩く、ぬるめのお風呂に入る、早めに寝る。体を軽く動かしながら休むのも、よい休み方です。
会社の制度も、休むために使ってよいものです。年に5日の年次有給休暇は、会社が取らせる決まりになっています15。
お風呂は「休む」。でも安全に
毎日湯船につかる習慣は、よい休み方のひとつです16。ただし、安全に入りましょう1718。
お風呂は「休む」。でも安全に消費者庁・厚生労働省の目安
| すること | 目安 |
|---|---|
| 湯の温度 | 41℃以下 |
| つかる時間 | 10分まで |
| 入る時刻 | 寝る1〜2時間前 |
| 入る前に | 脱衣所を暖める・家族に一声 |
| 入らない | お酒のあと・食べてすぐ・薬のあと |
| 出るとき | ゆっくり立ち上がる |
- 湯の温度は41℃以下、つかるのは10分まで。
- 脱衣所と浴室を暖めておく。入る前に家族に一声かける。
- お酒を飲んだあと、食べてすぐ、薬を飲んだあとは入らない。
- 出るときは、ゆっくり立ち上がる。
寝る1〜2時間前にぬるめのお風呂に入ると、寝つきがよくなります19。
こころの休み方は、休んでいるのに、休まらないにまとめています。
こんなときは、すぐ受診を
慣れない運動や激しい運動のあとに、次のような症状が出たら、様子を見ずにその日のうちに受診してください。筋肉が壊れて腎臓に負担がかかる、横紋筋融解症のことがあります2021。
- 尿の色が、コーラのような濃い茶色や赤褐色になった
- ふつうの筋肉痛よりはるかに強い痛み、腫れ、力が入らない
暑い日、汗をかいて水分が足りないとき、お酒を飲んだあと、かぜのあとは、起こりやすくなります20。コレステロールの薬を飲んでいる方は、運動を始めるときに主治医に一言伝えましょう21。