
屋久島(縄文杉)
行けるうちに、行く旅 国内編 / 屋久島(縄文杉)
鹿児島県の南の海に浮かぶ、山の深い島で、世界自然遺産に登録されています。樹齢数千年といわれる屋久杉の森と、苔むした谷が見どころです。最も有名な縄文杉は標高1,328mの山中にあり、日帰りで往復22km・9時間以上かかります。縄文杉に行かなくても、車で行けるヤクスギランドの短いコースで、屋久杉の森を歩くことができます。
行き方
東京から屋久島への直行便はありません。羽田→鹿児島(約1時間45分・推定)で乗り継ぎ、鹿児島→屋久島の飛行機が約35分です。鹿児島港から高速船で行く方法もあります(約2時間・推定)。乗り継ぎを含めて6〜8時間をみます(推定)。大阪からも鹿児島で乗り継ぐのが一般的です(推定)。島の中はレンタカー・タクシー・路線バスで移動します。ヤクスギランドは標高1,000m前後の山の上にあり、海沿いの安房から車で山道を上ります(推定・所要約40〜50分)。縄文杉の荒川登山口へは、3月1日〜11月30日はマイカーで入れず、屋久杉自然館から出る「荒川登山バス」に乗ります。一般の車で入れるのは12月〜2月末だけです。
ヤクスギランド30分コース(木道・石張りの道)

車で山の上のヤクスギランドへ行き、30分コースを歩きます。木道や石張りの歩道が整えられ、軽装で歩けるコースです。切り株から新しい木が育つ様子など、屋久杉の森を間近に見られます。トイレとベンチがあり、歩くのが苦手な人に勧められているコースです。帰りに道路沿いの紀元杉(車を降りてすぐ)にも寄れます(推定)。
- レンタカーかタクシーで安房からヤクスギランドへ
- 入口でトイレを済ませる(入口向かいの建物)
- 30分コース(約1km)を一周する
- 帰りに紀元杉に寄る(推定)
- 安房へ下りる
- 歩く距離
- 約1.0km
- 歩く時間
- 約30分
- 体力度・難易度
- 体力度1・難易度A(いちばんやさしい区分)
- 路面
- 木道と石張りの歩道
- 階段
- 少しの段差と短い上り下り推定
- 標高
- 1,000〜1,300m前後
- 雨
- 島の平地でも年間降水量の平年値4,651.7mm。山の中はさらに多い
- 雨具を必ず持ちます。木道と石はぬれるとすべります。
- 50分・80分のコースもありますが、30分コースで十分に森の雰囲気がわかります(推定)。
- 山の上は海辺より気温が低いので、上着を持ちます(推定)。
- バランスに不安がある人:ぬれた木道と石張りの道はすべります。
- 車酔いしやすい人:海辺からの山道は曲がりくねっています(推定)。
縄文杉を日帰りで往復

荒川登山口から、昔の森林鉄道の線路跡(トロッコ道)を歩き、大株歩道の急な山道を登って縄文杉まで往復します。コース延長20km以上、標高差約700mで所要時間9時間以上と、十分な体力と登山経験、登山計画が求められるルートです。途中にウィルソン株、大王杉、夫婦杉などがあります。
- 夜明け前に屋久杉自然館から荒川登山バスに乗る(3〜11月)
- 荒川登山口からトロッコ道を歩く(平坦だが長い)
- 大株歩道入口から急な山道を登る(木の根・木の階段・岩)
- 縄文杉を展望デッキから見る(標高1,328m)
- 同じ道を戻り、夕方の登山バスで下りる
- 歩く距離
- 往復22.0km
- 歩く時間
- 9時間以上
- 標高差
- 約700m
- 縄文杉の標高
- 1,328m
- 体力度・難易度
- 体力度4・難易度B
- 路面
- 前半はトロッコ道の枕木と橋、後半は木の根・木の階段・岩の急な山道推定
- 途中で抜ける道
- ない。登山口まで戻るしかない推定
- トイレ
- 翁杉跡付近と大王杉付近に携帯トイレブース
- 登山バス
- 3月1日〜11月30日はマイカー規制、登山バスのみ
- 短くする方法はありません。体力に不安がある人は、ヤクスギランドや白谷雲水峡を選びます。
- 登録ガイドと一緒に歩くと、自分のペースで休みながら進めます(推定)。
- 前の日は早く寝て、朝食と昼食・水を十分に持ちます。
- 雨具と、ぬれてもよい替えの服を持ちます。
- 膝が悪い人:帰りの大株歩道は長い下りの山道です。疲れた後半に急な下りが来ます。
- 腰が悪い人:9時間以上、リュックを背負って歩き続けます。
- 心臓や肺に持病がある人:標高差700mを登り、途中で抜けられません。具合が悪くなっても、自分で歩いて戻るかヘリコプターを待つことになります(推定)。
- バランスに不安がある人:ぬれた木の根と岩、枕木の上を長く歩きます。
宮之浦岳(1,936m)に日帰りで登る

九州でいちばん高い宮之浦岳に、淀川登山口から往復します。森林限界を越え、笹原と花崗岩の岩が続く稜線を歩きます。距離13.0km、体力度4・難易度Dの、より険しい道です。縄文杉と組み合わせて山小屋に泊まるルートもあります(1泊、距離21.0km・体力度5)。
- 夜明け前に車で淀川登山口へ(推定・標高約1,370m)
- 森の中の登山道を淀川小屋へ
- 花之江河の湿原を経て稜線へ
- 宮之浦岳の山頂(1,936m)
- 同じ道を戻る
- 歩く距離
- 往復13.0km
- 体力度・難易度
- 体力度4・難易度D
- 山頂の標高
- 1,936m推定
- 標高差
- 登りの合計700〜900m推定
- 歩く時間
- 10時間前後推定
- 路面
- 木の根・岩・湿原の木道・岩の稜線推定
- 寒さ
- 冬は山頂付近に雪と氷推定
- 山小屋(避難小屋)泊まりで2日に分けるルートもありますが、寝具と食料を背負います。
- 登録ガイドを頼みます(推定)。
- 膝・腰が悪い人:岩の上り下りが長く続きます。
- 心臓や肺に持病がある人:途中で抜けられず、天候が急に変わります。
- バランスに不安がある人:岩場と強い風の稜線があります。
白谷雲水峡 弥生杉コース(苔の森を短く歩く)

宮之浦の町から車で約30分の白谷雲水峡で、いちばん短い「弥生杉コース」を歩きます。日本の巨樹・巨木に選ばれた弥生杉を見ることができます。ただしコース上には傾斜の大きい木の階段があり、転倒や体力不足への注意が呼びかけられています。
- 車かバスで白谷雲水峡の入口(管理棟)へ
- 弥生杉コースを歩く(約2km)
- 弥生杉を見る
- 入口に戻る
- 歩く距離
- 約2.0km
- 体力度・難易度
- 体力度1・難易度A
- 階段
- 傾斜の大きい木の階段がある
- 歩く時間
- 1時間前後推定
- 車での時間
- 宮之浦から約30分推定
- ヤクスギランドの30分コースより階段は多めです。膝に不安がある人はヤクスギランドを選びます。
- 雨の翌日は沢の水が増え、石がすべります(推定)。
- 膝が悪い人:急な木の階段の下りがあります。
- バランスに不安がある人:ぬれた木の階段と岩の道です。
しっかり見るには L4+
L3に加えて片脚で30cmから立てる。6分間で500m。60分続けて歩ける
季節と気候
一年中、雨の多い島です。海辺の観測点でも年間降水量の平年値は4,651.7mmあり、山の中はそのおよそ2倍降った年があります。どの季節も雨具が要ります。夏(7〜8月)は海辺の日最高気温の平年値が30〜31℃で、湿気が多くなります。冬(12〜2月)は山の上に雪が積もり、縄文杉への道も雪道になります(推定)。大雨の日は、登山道の沢を渡れなくなることがあります(推定)。歩きやすいのは4〜5月と10〜11月です(推定)。
病院までの距離
**屋久島徳洲会病院**(宮之浦)は救急告示病院で、島でただ一つの総合病院です。島に**救命救急センターはありません**。重い病気やけがは、鹿児島市の救命救急センター(鹿児島市立病院など)へヘリコプターか飛行機で運ばれます。縄文杉や宮之浦岳の山中からは、歩いて下りるかヘリコプターを待つことになり、何時間もかかります(推定)。
数字は公式情報を優先し、確かめられなかったものには「推定」と付けています。持病のある方は、行き先と日程を主治医に伝えて相談してください。
出典
- 環境省 屋久島世界遺産センター ルート1-2「ヤクスギランド30分コース」
- 環境省 屋久島世界遺産センター ルート3-1「荒川口〜縄文杉往復 日帰り」
- 環境省 屋久島世界遺産センター ルート4-2「淀川入口〜宮之浦岳往復 日帰り」
- 環境省 屋久島世界遺産センター ルート1-1「白谷雲水峡 弥生杉コース」
- 林野庁 九州森林管理局 縄文杉(標高1,328m)
- 林野庁 屋久島森林生態系保全センター ヤクスギランドの案内
- 林野庁 屋久島山岳部利用対策協議会 資料(荒川登山バス 3〜11月・マイカー規制)
- 国土交通省 観光庁 多言語解説文「ヤクスギランド」(トイレ・ベンチ・歩くのが苦手な人に勧めるコース)
- 気象庁 屋久島 平年値(1991〜2020年)
- 国土交通省 観光庁 多言語解説文(屋久島山岳部の雨量)
- 鹿児島県 救急告示医療機関の一覧(屋久島徳洲会病院)
- 厚生労働省 令和7年 救命救急センター充実段階評価
- 屋久島への行き方(旅行情報サイト。鹿児島からの飛行機約35分)
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