熊野古道(中辺路・熊野本宮)の風景
和歌山県

熊野古道(中辺路・熊野本宮)

最低限 L3しっかり L3+オプション L4
写真:Nekosuki / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

行けるうちに、行く旅 国内編 / 熊野古道(中辺路・熊野本宮)

紀伊半島の山の中を通る、熊野三山へ詣でる古い参詣道です。中辺路(なかへち)は、その中でもよく歩かれる道で、終点の熊⁠野⁠本⁠宮⁠大⁠社は熊野三山の一つです。本⁠宮⁠大⁠社は明治22年(1889年)の洪水で多くの社殿が流され、残った社殿を明治24年(1891年)に今の場所へ移しました。もとの社地「大斎原(おおゆのはら)」には大きな鳥居が立っています。

注意10〜5月は森が早く暗くなる(ライトを持つ)。小広王子コースは発心門に夕方のバスがない

行き方

東京からは、羽⁠田⁠空⁠港から南⁠紀⁠白⁠浜⁠空⁠港まで約70分、空⁠港から直通バスで熊野本宮まで約140分です。乗り継ぎを含め、家から5時間前後かかります(推定)。大阪からは、JRの特急で紀伊田辺まで行き、路線バスに乗り換えて本宮へ向かいます(観光協会の案内)。特急約2時間+バス約2時間です(推定)。山の奥にあるため、多くの人は本宮か近くの温泉(湯の峰・川湯・渡瀬)に泊まります(推定)。古道を歩く日は、本⁠宮⁠大⁠社前から路線バスで発心門王子へ向かい(約15分)、歩いて本宮へ戻ります。発心門王子には駐車場がありません。

大斎原の大鳥居と、平らな田んぼの中の道
大斎原の大鳥居と、平らな田んぼの中の道写真:Douglas Perkins / CC BY 4.0(Wikimedia Commons)
最低限L3

熊⁠野⁠本⁠宮⁠大⁠社と大斎原(バスで行く)

熊野本宮大社の本殿へ続く石段(158段)
熊⁠野⁠本⁠宮⁠大⁠社の本殿へ続く石段(158段)写真:Zairon / CC BY 4.0(Wikimedia Commons)

バスで「本⁠宮⁠大⁠社前」まで行き、158段の石段を上って本⁠宮⁠大⁠社にお参りします。石段の両脇には奉納のぼりが並びます。そのあと、田んぼの中の平らな参道を歩いて、旧社地の大斎原の大鳥居を見に行きます。

  1. バスで「本⁠宮⁠大⁠社前」に着く
  2. 鳥居をくぐり、杉木立の中の石段158段を上る
  3. 本⁠宮⁠大⁠社にお参りする
  4. 石段を下り、道を渡って大斎原へ歩く
  5. 大鳥居と旧社地を見て、バス停に戻る
石段
158段(本殿まで)
歩く距離
約1.5km推定
立っている時間
約1時間半推定
標高
約60〜100m推定
路面
石段と砂利の参道。大斎原への道は平ら推定
石段を通らない道
公式の案内には見当たらない推定
楽にするには
  • 石段は途中で立ち止まって休めます。手すりの有無は公式に書かれていないので、杖があると安心です(推定)。
  • 大斎原だけなら、平らな道で大鳥居まで行けます(推定)。
  • 雨の日は石段と砂利がすべりやすくなります。
注意が要る方
  • 膝が悪い人:158段を上ったあと、同じ石段を下ります。下りがいちばんこたえます。
  • 心臓や肺に持病がある人:夏は湿気が多く、石段の上りで息が上がります。
しっかりL3+

発心門王子から本⁠宮⁠大⁠社まで歩く(6.9km)

発心門王子から本宮へ向かう古道の石畳
発心門王子から本宮へ向かう古道の石畳写真:Nekosuki / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

本⁠宮⁠大⁠社前からバスで発心門王子まで上がり、熊野古道を歩いて本⁠宮⁠大⁠社まで戻ります。石畳の残る古道と、棚田や茶畑のある集落の道を通ります。ゆるやかな下りが中心で、道幅も広く、観光協会は歩きやすいコースとして紹介しています。

  1. 朝、本⁠宮⁠大⁠社前からバスで発心門王子へ(約15分)
  2. 発心門王子から歩き始める。集落の道と石畳の古道が続く
  3. 途中の休憩所で休む(休憩所が整えられている)
  4. 杉林の中をゆるやかに下る
  5. 本⁠宮⁠大⁠社に着き、お参りする
歩く距離
6.9km
歩く時間
約2.5時間(休みを入れて約3.5時間)
高低差
下りが中心。合計で300〜400m下る。短い上りもある推定
路面
石畳の残る古道と、集落の舗装道
途中でやめる
道路に出られる場所は集落の近くなど一部に限られる推定
バス
本⁠宮⁠大⁠社前9:30発→発心門王子9:45着など(2026年9月19日改訂)
暗くなる時刻
10〜5月は夕方5時過ぎから暗くなる。森の中はさらに早い
楽にするには
  • 朝のバスで出発し、明るいうちに着くようにします。10〜5月は懐中電灯を持ちます。
  • 歩き慣れた靴と、雨具を持ちます。
  • 下りが中心なので、膝の負担を減らすために杖(ストック)が役に立ちます(推定)。
注意が要る方
  • 膝が悪い人:全体に下りが続きます。石畳は段差がそろっていません。
  • 腰が悪い人:3時間前後、荷物を背負って歩き続けます。
  • バランスに不安がある人:雨のあとの石畳や木の根はすべります。
  • 心臓や肺に持病がある人:途中でやめにくい道です。体調に不安があれば、最低限の段階にとどめます。
オプションL4

小広王子から本⁠宮⁠大⁠社まで(約18km・峠3つ)

小広王子から発心門王子への山道(集落のない区間)
小広王子から発心門王子への山道(集落のない区間)写真:Nekosuki / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

朝早いバスで小広峠まで行き、草鞋峠・岩神峠・三越峠の3つの峠を越えて発心門王子へ、さらに本⁠宮⁠大⁠社まで歩きます。観光協会が「健脚向き」とする1日がかりの道です。

  1. 紀伊田辺や温泉地から早朝のバスで小広峠へ
  2. 小広王子から歩き始め、峠を3つ越える
  3. 集落のない山道が続く
  4. 発心門王子に着く(ここから先の夕方のバスはない)
  5. 発心門王子から本⁠宮⁠大⁠社まで6.9kmを歩く
歩く距離
約18km(小広王子→発心門王子10.5km+6.9km)
歩く時間
1日約9時間(休みを含む)
峠
草鞋峠・岩神峠・三越峠の3つ
高低差
上り下りの合計で数百m推定
途中でやめる
集落のない区間が長い。発心門王子に夕方のバスはない
楽にするには
  • 山歩きに慣れた人と一緒に歩きます。
  • 朝いちばんのバスに乗り、日が短い季節は避けます。
注意が要る方
  • 膝・腰が悪い人、心臓や肺に持病がある人:途中で抜けられない山道を9時間歩くことになり、向きません。
  • バランスに不安がある人:峠の下りは石や木の根が多い道です(推定)。
この旅のための体の目標

しっかり見るには L3+

ロコモ度0(2ステップ値1.3以上・片脚で40cmから立てる)。6分間で450m。手すりなしで階段2階分

季節と気候

春(3〜5月)と秋(10〜11月)が歩きやすい時期です(推定)。夏は湿気が多く蒸し暑くなります(推定)。紀伊半島は雨の多い地域です(推定)。10〜5月は夕方5時を過ぎると暗くなり始め、森の中はさらに暗くなります。一部のバス便は4月〜11月下旬だけの運行です。

病院までの距離

いちばん近い救命救急センターは、田辺市の**南和歌山医療センター**です。本宮から車で1時間20分前後です(推定)。新宮市の新宮市立医療センターへも車で50分前後です(推定・救命救急センターの一覧にはない病院)。古道の途中は車が入れない区間が多く、けがをすると運び出すのに時間がかかります(推定)。

数字は公式情報を優先し、確かめられなかったものには「推定」と付けています。持病のある方は、行き先と日程を主治医に伝えて相談してください。

出典
  1. 熊野本宮観光協会「発心門王子〜熊野本宮大社」
  2. 熊野本宮観光協会「小広王子〜発心門王子」
  3. 熊野本宮観光協会「熊野本宮大社」
  4. 熊野本宮観光協会「交通案内」
  5. 厚生労働省「救命救急センターの評価結果(令和7年)」

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