富士山(五合目)の風景
山梨県

富士山(五合目)

最低限 L0しっかり L3+オプション L4
写真:Midori / CC BY 3.0(Wikimedia Commons)

行けるうちに、行く旅 国内編 / 富士山(五合目)

日本一高い山、富士山(3,776m)の山梨県側の中腹です。富士スバルラインの終点「五合目」(標高約2,300m)までバスや車で上がれます。五合目は吉田ルート登山の出発点で、登山をしない人も、雲の高さから山頂や裾野の景色を見に訪れます。少⁠し⁠手⁠前の奥庭・御庭には、溶岩とカラマツの間を歩く遊歩道があります。

注意五合目でも約2,300m。山頂へは2026年から入山料4,000円・1日4,000人まで・14時〜翌3時は登山道の通行止め(山小屋泊は除く)。夏はマイカー規制

行き方

東京(新宿)から五合目へ直行の高速バスがあり、およそ2時間半です(推定・定期便の一般例)。富士急行線の河口湖駅から路線バスで五合目へ。県の案内では、ビジターセンターから五合目まで約28km・約49分です。大阪からは新幹線で新富士・三島へ出て、バスで静岡県側の五合目へ向かう方⁠法もあります(推定・ここでは山梨県側の五合目を扱います)。マイカー規制:2026年は7月3日18時〜9月10日18時、スバルラインに自家用車は入れません。富士山パーキング(富士吉田IC近く)に車を置き、シャトルバスかタクシーに乗り換えます。冬から春先は、路面の状態によっては通行できないことがあります。

五合目に着くバスと舗装の道路
五合目に着くバスと舗装の道路写真:skyseeker / CC BY 2.0(Wikimedia Commons)
最低限L0

バス・車で五合目へ(歩く量はわずか)

富士スバルライン五合目の広場と山小屋風の売店(バスを降りてすぐの場所)
富士スバルライン五合目の広場と山小屋風の売店(バスを降りてすぐの場所)写真:Abasaa / Public domain(Wikimedia Commons)

富士スバルラインの終点、五合目のバスターミナルで降ります。山小屋風の売店や食堂が並ぶ広場から、山頂と雲の上の景色を見ます。小御嶽神社が広場のすぐ脇にあります(推定・現地の配置から)。

  1. 河口湖駅や新宿からバスで五合目へ
  2. 広場で山頂と、北側に広がる裾野・富士五湖の方⁠向を見る
  3. 売店や食堂で休み、体を高さに慣らす
  4. 同じバスで下る
標高
約2,300m(観光案内では2,304m)
歩く距離
1km未満推定
立っている時間
1時間前後推定
階段
ほぼなし推定
気温
麓の河口湖(標高約860m)より9℃ほど低い。河口湖の8月の平均気温は22.5℃なので、五合目は14℃前後推定
楽にするには
  • バスに乗ったまま一気に約1,400m上がります。着いたら急がず、まず座って休みます。
  • 夏でも上着を持ちます。霧が出ると景色が見えないこともあります。
  • マイカー規制の期間は、シャトルバスかタクシーで行きます。
注意が要る方
  • 心臓や肺に持病がある人:標高2,300mは空気が薄く、平地より息が上がりやすい高さです。歩くのはゆっくりにします。
  • 頭痛や吐き気が出たら、それ以上は動かず、早めに下ります。
しっかりL3+

五合目から御中道を歩き、御庭・奥庭へ

奥庭から見る富士山と紅葉したカラマツ(10月)
奥庭から見る富士山と紅葉したカラマツ(10月)写真:Σ64 / CC BY 3.0(Wikimedia Commons)

五合目から山の中腹をぐるりと回る古い道「御中道」を西へ歩き、森林限界の御庭へ。溶岩の上に低いカラマツやシャクナゲが育つ奥庭を回り、御庭バス停からバスで戻ります。県が紹介するトレッキングコースです。

  1. バスで五合目へ。広場で体を慣らす
  2. 御中道を西へ歩き、御庭へ(約2.9km・約60分)
  3. 御庭から奥庭自然公園へ(約800m・約35分)
  4. 奥庭の展望台で、溶岩の谷越しに富士山を見る
  5. 御庭(奥庭)バス停からバスで河口湖駅へ(約50分)
歩く距離
約3.7km(五合目→御庭2.9km、御庭→奥庭0.8km)と奥庭の中の歩き
歩く時間
約1時間35分(休みを入れて2時間半〜3時間)
途中で抜けられるか
五合目から御庭までの約2.9kmは道路に出られない推定
御中道の標高
約2,400m
上り下り
御庭から御庭バス停(標高約2,235m)までは山腹の階段。上りなら約30分かかる高さ(約160m)を、この順路では下る。奥庭は谷へ下って展望台へ上り返す
路面
石畳の遊歩道と溶岩・砂礫の山道。木の根や岩がある
気温
五合目付近で真夏でも15℃前後。風が強い推定
楽にするには
  • 逆向き(御庭バス停→階段→御中道→五合目)でも歩けます。その場合、階段を約30分上ることになります。膝が悪い人は上りの向き、息が苦しくなりやすい人は下りの向きが向いています(推定)。
  • 奥庭だけなら、御庭バス停から往復約45分です(オプション2)。
  • 五合目で30分以上休み、体を高さに慣らしてから歩き出します。
  • 登山用でなくても、靴底のしっかりした歩きやすい靴を選びます。
注意が要る方
  • 膝が悪い人:この順路では御庭からバス停まで山腹の階段を下ります。
  • 心臓や肺に持病がある人:標高2,300〜2,400mで1時間半以⁠上⁠歩きます。平地と同じ速さでは歩けません。
  • バランスに不安がある人:溶岩の岩や木の根、砂礫で足もとが不安定です。手すりはほとんどありません(推定)。
  • 霧が出ると道が分かりにくくなります。天気が悪い日はやめます。
オプションL4+

吉田ルートで山頂(3,776m)へ、山小屋に泊まる

吉田ルート上部のジグザグ道(火山の砂礫)
吉田ルート上部のジグザグ道(火山の砂礫)写真:Photos of Japan / CC0(Wikimedia Commons)

五合目から吉田ルートを登り、山小屋に1泊して、翌朝に山頂を目指します。火山の砂礫のジグザグ道と岩場が続きます。登れる期間・通行料・人数の上限が決められています。

  1. 1日目の昼に五合目へ。体を高さに慣らしてから、ゲートで通行料の支払いと装備の確認を受ける
  2. 7〜8合目の山小屋まで登り、夕方から休む
  3. 2日目の未明に山小屋を出て、山頂を目指す
  4. 山頂で日の出を見て、下山道を五合目へ下る
山頂の標高
3,776m
上りの時間
約6時間(休みを除く)
下りの時間
約3時間20分〜4⁠時⁠間
標高差
約1,450m推定
山小屋の高さ
約2,700〜3,400m推定
登山期間(2026年)
7月1日〜9月10日。天候や残雪で開始が遅れることがある
通行料
1人1回4,000円
人数の上限
1日4,000人(山小屋に泊まる人は除く)
ゲートの閉鎖
14時〜翌3時は通れない(山小屋に泊まる人は除く)
必要な装備
防寒着、上下に分かれた雨具、登山に適した靴。3つがそろわないと通れない
山頂の気温
夏の夜明けでも0℃前後推定
楽にするには
  • 山小屋に泊まり、夜通し登る「弾丸登山」はしません。県も高山病・低体温症の危険から強く控えるよう求めています。
  • 経験のない人はガイドと登るよう、県が勧めています。
  • 山頂まで行かず、6合目あたりまで登って戻る選び方もあります(推定)。
注意が要る方
  • 心臓や肺に持病がある人:標高3,000m以上で眠り、さらに空気の薄い山頂へ登ります。出発前にかかりつけ医に相談してください。
  • 膝・腰が悪い人:下山道は砂礫のジグザグが長く続き、膝に負担がかかります。
  • バランスに不安がある人:上りには岩場があり、手を使う場所もあります(推定)。
  • 頭痛・吐き気・ふらつきは高山病の始まりです。その場合は登るのをやめて下ります。
オプションL2

奥庭だけを歩く(御庭バス停から往復約45分)

奥庭の溶岩の上に低く育つカラマツ
奥庭の溶岩の上に低く育つカラマツ写真:Σ64 / CC BY 3.0(Wikimedia Commons)

五合目の一つ手前の「御庭(奥庭)」バス停で降り、奥庭の遊歩道を展望台まで往復します。御中道を歩くより短く、溶岩とカラマツの景色は同じように楽しめます。

  1. バスで御庭(奥庭)バス停へ(河口湖駅から約55分)
  2. 遊歩道を下り、奥庭の窪地を抜ける
  3. 上り坂を進み、奥庭展望台から富士山を見る
  4. 同じ道を戻り、バスに乗る
歩く時間
往復約45分
歩く距離
1km前後推定
上り下り
行きは下り坂、展望台へ上り坂、帰りは上り返し
標高
約2,200m推定
路面
石畳の遊歩道
楽にするには
  • バス停にトイレがあります。
  • 坂の途中で、立ち止まって息を整えながら歩きます。
注意が要る方
  • 膝が悪い人:帰りが上り坂になります。
  • 心臓や肺に持病がある人:高さ2,200mでの坂道です。息が苦しくなったら休みます。
この旅のための体の目標

しっかり見るには L3+

ロコモ度0(2ステップ値1.3以上・片脚で40cmから立てる)。6分間で450m。手すりなしで階段2階分

季節と気候

スバルラインは通年の道路ですが、冬から春先は路面の状態によって通行できないことがあります。麓の河口湖でも8月の平均気温は22.5℃、1月は−0.4℃です。五合目はそれより9℃ほど低いと考えてください(推定)。9月は河口湖でいちばん雨の多い月です(平年264.7mm)。夏(7〜9月)は登山客で混み合います。7月3日〜9月10日はマイカー規制があります(2026年)。カラマツの紅葉は10月上旬〜中旬、高山植物は7月下旬〜8月上旬が見頃と県が案内しています。

病院までの距離

**山梨県立中央病院**(甲府市)は、県内の救命救急センター(高度救命救急センター)です。五合目から車で1時間15分〜1時間30分ほどです(推定・道路距離約70km)。**富士吉田市立病院**は五合目から車で40分前後です(推定)。救命救急センターに指定されているかは確認できませんでした。五合目は標高約2,300mです。頭痛・吐き気など高山病の症状が出たら、まず高さを下げることがいちばんの手当てです。

数字は公式情報を優先し、確かめられなかったものには「推定」と付けています。持病のある方は、行き先と日程を主治医に伝えて相談してください。

出典
  1. やまなし観光推進機構「奥庭・御庭・御中道」(奥庭の遊歩道、御庭バス停、路面状況で通行不可)
  2. 観光庁 多言語解説文データベース「五合目と富士スバルライン周辺のハイキング」(御庭・奥庭の所要時間、御中道の標高)
  3. やまなし観光推進機構 富士箱根伊豆国立公園「富士山五合目トレッキングコース」(区間ごとの距離と時間)
  4. やまなし観光推進機構「吉田ルート」(五合目標高2,300m、上り約6時間・下り約3時間20分)
  5. 山梨県「令和8年 富士山登山について」(登山期間・通行料・人数上限・ゲート閉鎖・装備確認)
  6. 山梨県「富士山パーキング(マイカー規制)」(2026年の規制期間)
  7. 富士登山オフィシャルサイト 吉田ルート案内PDF(標高差。画像PDFのため検索要約で確認)
  8. 厚生労働省「救命救急センターの評価結果(令和7年)」一覧
  9. 気象庁 河口湖 平年値(1991〜2020年)
  10. 国土地理院 標高API(御庭バス停・五合目の標高を地図上で測定)

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