
マチュピチュ
行けるうちに、行く旅 / マチュピチュ
ペルー南部のアンデス山中、標高2,430mの尾根に残るインカ帝国の石造りの都市です。1983年に世界遺産(複合遺産)に登録されました。山に囲まれた遺跡の眺めと、すき間なく組まれた石積みを見に、世界中から人が訪れます。
行き方
日本からペルーの首都リマへの直行便はありません。北米やメキシコなどで1回以上乗り継ぎ、成田から約20〜21時間、乗り継ぎ次第で30時間ほどかかります。時差はマイナス14時間です。リマから国内線でクスコ(空港の標高3,310m)へ飛びます。クスコからは車で聖なる谷のオリャンタイタンボへ下り、列車で約1時間30分〜2時間かけてふもとの町アグアスカリエンテス(マチュピチュ村)へ。町からは遺跡入口まで、つづら折りの道をバスで約20分上ります(歩くと約2時間)。多くのツアーは、到着後すぐに標高の低い聖なる谷かアグアスカリエンテスへ下りて泊まり、翌日以降に遺跡を見学します。

聖なる谷・アグアスカリエンテス泊、列車、短い周遊路

クスコ空港に着いたらその日のうちに標高の低い聖なる谷へ下りて泊まります。列車とバスで遺跡に入り、決められた一方通行の周遊路のうち短めのルートを歩いて、遺跡の全景と主な建物を見ます。
- クスコ空港(3,310m)から車で聖なる谷へ下り、その日は休む
- 列車でアグアスカリエンテスへ(約1時間30分〜2時間)
- バスで遺跡入口へ(約20分)
- 予約した時間帯に入場し、短めの周遊路を歩く
- バスで町へ戻り、町に泊まるか列車で聖なる谷へ戻る
- 遺跡の標高
- 2,430m
- 到着時に通る最高地点
- クスコ空港 3,310m(空港に降りるだけでもこの高さ)
- 宿泊地の標高(聖なる谷)
- 約2,790m(PeruRailは聖なる谷を9,168フィートと表示)
- 宿泊地の標高(オリャンタイタンボ)
- 約2,790m(PeruRailの別ページは2,360mと表示しており食い違う)推定
- 宿泊地の標高(アグアスカリエンテス)
- 約2,040m推定
- 列車の所要時間
- オリャンタイタンボから約1時間30分〜2時間
- 町から遺跡入口
- バス約20分(道は約8km)/徒歩約2時間
- 遺跡内の歩行(短めの周遊路)
- 約2〜3km・約2〜2.5時間推定
- この日の歩行合計
- 約3〜4km推定
- 階段・高低差
- 石段が多い。高低差は100m前後推定
- 足もと
- 不ぞろいな石段・石畳、手すりはほぼない推定
- 気温(遺跡)
- 乾季 17〜19℃、雨季 19〜21℃(日中)
- クスコ空港に着いたらクスコに泊まらず、その日のうちに標高の低い聖なる谷へ下りる
- アグアスカリエンテスに前泊すると、当日の移動が短くなり、朝の早い時間帯に入場できる
- 入場は6時台〜16時台の1時間ごとの予約制。混む前の朝か、日差しの和らぐ時間帯を選ぶ
- 周遊路は一方通行で、途中で戻れない場所がある。入る前にトイレを済ませる
- 滑りにくい靴と、杖(先端にゴムの付いたもの)を用意する。雨具は雨季に必須
- 膝:下りの石段が続くため、膝の痛みがある人は負担が大きい。段差は高さがそろっていない
- 腰:段差の上り下りと長時間の立ち歩きで、腰部脊柱管狭窄症などがある人は休みながらでないと歩けないことがある。遺跡内は座れる場所が少ない
- 心臓や肺:クスコ空港で3,310mに降りるため、遺跡そのものより到着日が負担になる。持病がある人は出発前に主治医に相談する
- バランス:手すりのない石段と雨でぬれた石で転びやすい。ふらつきのある人は付き添いが要る
クスコ泊(3,399m)+遺跡全周

インカの都だったクスコの街(標高3,399m)に泊まって旧市街を歩き、マチュピチュでは見どころの多い周遊路で遺跡をひと回りします。上部の見晴らし台から定番の全景を見て、下の神殿や住居跡まで下ります。
- クスコ着。高さに体を慣らすため、初日は休む
- クスコ旧市街を歩く(坂と石畳)
- 列車とバスで遺跡へ
- 見どころの多い周遊路で遺跡をひと回り(2.5〜4時間)
- アグアスカリエンテスかクスコへ戻って泊まる
- 宿泊地の標高(クスコ)
- 3,399m(11,152フィート)
- 遺跡の標高
- 2,430m
- 遺跡内の歩行
- 約3〜4km・約2.5〜4時間推定
- この日の歩行合計
- 約4〜5km推定
- 階段・高低差
- 石段多数。高低差は100〜150m程度推定
- クスコの夜の気温(乾季)
- 0℃前後まで下がる推定
- ほかの日の歩行(クスコ旧市街)
- 坂と石畳を2〜3km推定
- クスコに着いた日は観光を入れず休む。行程の最後にクスコを回すと体が高さに慣れている
- クスコでは坂を歩かず車で移動し、見学は平らな場所に絞る
- 遺跡では見晴らし台の上り下りを一度にまとめ、途中で立ち止まって息を整える
- 高山病の予防薬(アセタゾラミド)は日本では処方が必要。使うかどうかは出発前に医師に相談する
- 心臓や肺:3,399mで夜を過ごすと、眠っている間に息苦しさや頭痛が出やすい。心不全、狭心症、慢性の肺の病気がある人は必ず事前に主治医へ
- 膝・腰:遺跡の上下に加え、クスコの坂と石畳が続く。複数日にわたり負担が重なる
- バランス:高所では息切れとふらつきが出やすく、石段での転倒につながる
- 睡眠時無呼吸症候群や貧血のある人も、高地では症状が強く出ることがある
ワイナピチュ登山(急な石段・ワイヤー)

遺跡の背後にそびえる岩山ワイナピチュに登り、上から遺跡を見下ろします。人数制限のある別の入場券が必要です。
- ワイナピチュ付きの入場券(周遊路3のルート3-A)を予約
- 指定時間に登山口の管理所で記帳
- 急な石段を登る(上りに約1時間〜1時間30分)
- 山頂付近の岩場で景色を見る
- 同じ道を下り、遺跡の一部を見て出る
- ルートの長さ
- 約2.4km(公式発表。往復か片道かの記載なし)
- 山頂の標高
- 約2,690〜2,720m(資料によって違う)推定
- 高低差
- 遺跡から約260〜360m推定
- 所要時間
- 往復約2時間30分〜4時間推定
- 足もと
- 幅の狭い急な石段、がけ沿い、ワイヤーの手すりがある区間推定
- 2026年の運用
- 6月に保全工事で閉鎖し、7月1日に再開
- 登らずに、遺跡内の見晴らし台からワイナピチュを眺めるだけでも景色は十分に楽しめる
- 登る場合は朝の早い枠を選び、暑さと混雑を避ける
- 下りで膝を守るため、両手が使えるようにリュックにし、杖は折りたたみを
- 膝:長い下りの石段が最もつらい。膝に痛みや変形がある人には勧められない
- 腰:前かがみで手をつきながら登る区間があり、腰に負担がかかる
- バランス:がけ沿いの狭い段で、つまずくと大けがになる。ふらつき、めまいのある人、高い所が苦手な人は登らない
- 心臓や肺:急な上りが続く。階段2階分を休まず上れない人は避ける
インティプンク(太陽の門)
インカ道をたどって、尾根の上の門の跡まで歩きます。マチュピチュを遠くから見下ろせます。繁忙期だけ開くルートです(周遊路1のルート1-C)。
- ルート1-C付きの入場券を予約
- 遺跡上部から古いインカ道に入る
- ゆるやかな上りの山道を歩く(片道約1時間〜1時間30分)
- 門の跡で景色を見て、同じ道を戻る
- ルートの長さ
- 約1.7km
- 開いている時期
- 繁忙期のみ
- 高低差
- 約250〜300m推定
- 所要時間
- 往復2〜3時間推定
- 足もと
- 石を敷いた山道、日陰が少ない推定
- ワイナピチュより道幅が広く、がけの怖さは少ないが、上りは長い。往復の時間を見込んで朝の枠を選ぶ
- 途中で引き返してもよい。景色は途中からも見える
- 膝・腰:ゆるい上りが続き、帰りは下り。長く歩くと痛みが出る人は避ける
- 心臓や肺:日陰の少ない上りで息が上がる
しっかり見るには L3+
ロコモ度0(2ステップ値1.3以上・片脚で40cmから立てる)。6分間で450m。手すりなしで階段2階分
季節と気候
乾季(4〜10月)は雨が少なく見学しやすい季節です。そのぶん混みます。雨季(11〜3月)は雨で石がぬれて滑りやすく、土砂崩れで列車が止まることもあります。遺跡の日中は17〜21℃ほどですが、日差しが強く、山の天気は変わりやすいので雨具と日よけが要ります。クスコは標高3,399mで、乾季の夜は0℃前後まで冷えます。
病院までの距離
アグアスカリエンテスには小さな診療所(保健センター)がありますが、大けがや重い病気には対応できません。重い場合はクスコの病院へ運ばれます。列車と車で約4時間かかり、ヘリコプターは天候で飛べないことがあります。クスコには公立病院(アントニオ・ロレナ病院など)と私立クリニックがあります。高度な治療が必要な場合は、さらに飛行機でリマへ運ばれることがあります。高山病:クスコ(3,399m)や空港(3,310m)では、到着後に頭痛、吐き気、息切れが出ることがあります。まれに肺や脳にむくみが起きる重い病気になります。持病がある人は、出発前に主治医と相談してください。
数字は公式情報を優先し、確かめられなかったものには「推定」と付けています。持病のある方は、行き先と日程を主治医に伝えて相談してください。
出典
- https://www.machupicchu.gob.pe/?p=1384
- https://gestion.pe/peru/gobierno-peruano-ministerio-de-cultura-implementa-tres-nuevos-circuitos-para-visitar-machupicchu-cuales-son-noticia/
- https://www.perurail.com/destinations/machu-picchu/
- https://www.perurail.com/trains/vistadome/
- https://www.perurail.com/destinations/cusco/
- https://www.perurail.com/destinations/sacred-valley/
- https://www.perurail.com/destinations/ollantaytambo/
- https://whc.unesco.org/en/list/274/
- https://www.tour.ne.jp/w_guide/PE/LIM/info/
- https://www.kayak.co.jp/flight-routes/Tokyo-TYO/Lima-LIM
- https://skybrary.aero/airports/spzo
- https://www.cdc.gov/yellow-book/hcp/environmental-hazards-risks/high-altitude-travel-and-altitude-illness.html
- https://www.globalrescue.com/common/blog/detail/injury-health-tips-inca-trail-machu-picchu/
- https://elbuho.pe/2026/01/evacuan-a-lima-a-turistas-heridos-en-el-choque-de-trenes-en-machu-picchu/
- https://elperuano.pe/noticia/298381-el-nuevo-hospital-antonio-lorena-de-cusco-se-convierte-en-realidad-tras-mas-de-13-anos-de-espera
- https://bushop.com/peru/guides/machu-picchu-tickets-circuits-entry-times-prices-and-rookie-mistakes-to-avoid/
- https://www.gob.pe/institucion/cultura/noticias/1412861-ministerio-de-cultura-anuncia-la-reapertura-de-la-montana-waynapicchu-desde-el-1-de-julio
- https://www.summitpost.org/huayna-picchu/151548
- https://andina.pe/ingles/noticia-machu-picchu-conozca-los-circuitos-establecidos-la-ciudadela-inca-673502.aspx
- https://www.tierrasvivas.com/en/machu-picchu-altitude
- https://www.smithsonianmag.com/smart-news/travelers-stuck-at-machu-picchu-evacuated-by-helicopter-180981341/
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