
万里の長城
行けるうちに、行く旅 / 万里の長城
中国北部の山の尾根を走る城壁で、1987年に世界遺産に登録されました。北京から行きやすい区間のうち、ここでは慕田峪(ムーティエンユー)を取り上げます。北京の中心から北東へ約70kmの山の中にあり、ロープウェイ(ゴンドラ)で城壁の上まで上がれます。城壁の上は平らな道ではなく、見張りの塔と塔のあいだを石の坂と石段で上り下りする道です。
行き方
東京・大阪から北京へ直行便があり、飛行時間は4時間前後です(推定)。時差は日本より1時間遅れで、夏時間はありません。北京市内から慕田峪までは車で約70km、1時間半前後(推定)。入口の広場から山の上の乗り場の近くまでは園内のシャトルバスで約3km・6〜7分です。入場は実名の事前予約制で、パスポートの原本が要ります。ゴンドラの券を予約した人は北検票口から入ります。
ロープウェイで14号楼へ上がり、近くを少し歩く

ゴンドラで城壁の中ほどの14号楼(標高640m)まで上がり、塔の上と近くの城壁から山並みを見ます。尾根を続く城壁を、自分の足で数歩でも踏むことができます。
- 車で北京市内から慕田峪へ(1時間半前後)
- 入口でパスポートを見せて入場し、シャトルバスで乗り場の近くへ(約3km)
- ゴンドラで14号楼へ上がる
- 14号楼のまわりを、平らに近いところだけ少し歩いて景色を見る
- ゴンドラで下りる
- 上の駅の標高
- 640m(14号楼)
- ゴンドラの長さ
- 723m(秒速3.5m)
- 乗っている時間
- 4分前後推定
- シャトルバス
- 約3km・6〜7分
- 歩く距離
- 1〜2km推定
- 立っている時間
- 1〜2時間推定
- 階段
- 塔の出入りの段差と短い石段推定
- 路面
- 石畳と石の坂推定
- 夏の暑さ
- 北京の7月の平均最高気温30.8℃(山の上は涼しいことが多い)
- 14号楼のまわりで景色を見て引き返すだけでも長城の上に立てる
- 入口の案内所で車いすを無料で貸している(城壁の上で使えるかは別)
- 春(4〜5月)と秋(9〜10月)が暑さ寒さの少ない時期
- 雷・大雨・大雪・強風のときは一部または全部が閉まることがある。天気予報を確かめる
- 心臓や血圧に持病がある人:景区の決まりは、高血圧・心臓病などの人や動きに不自由のある高齢の人はゴンドラに乗るのに向かないとしている。出発前に主治医に相談する
- バランスに不安がある人:塔の出入りに高い段差があり、手すりのない所が多い
- 高い所が苦手な人:ゴンドラは山の斜面を上る
城壁の上を塔から塔へ歩く

14号楼から城壁の上を歩き、いくつもの塔を越えます。塔と塔のあいだは急な石の坂と石段で、尾根に沿って上り下りが続きます。昼に歩ける区間は1〜20号楼で、全長は約3,000mです。
- ゴンドラで14号楼へ上がる
- 城壁の上を西へ(6号楼の方へ)、塔を一つずつ越えて歩く
- 疲れたら塔の中で休み、来た道を14号楼まで戻る
- ゴンドラで下りる
- 歩ける区間
- 1〜20号楼、約3,000m
- 塔と塔のあいだ
- 平均150m前後推定
- 歩く距離
- 2〜4km(往復と移動を含む)推定
- 歩く時間
- 2〜3時間推定
- 階段
- 塔のあいだごとに石段と急な坂。段数は公式に未公表
- 一度に続けて上る段数
- 100〜200段の区間がある推定
- 路面
- 段の高さがそろわない石段、急な石の坂、塔の入口に高い段差推定
- 途中で下りられる所
- 6・8・10号楼(歩いて下りる道)、14号楼(ゴンドラ)
- リフトと滑り台
- 6号楼の近くに乗り場推定
- 戻りの体力を残して半分のところで引き返す。来た道をゴンドラまで戻るのが確実
- リフトと滑り台はゴンドラと別の会社で券は共通でない。ゴンドラの往復券なら同じ道を戻る
- 塔の中は日陰。こまめに休む
- 水を持つ(城壁の上で買える所は限られる・推定)
- 膝が悪い人:急な石段の下りが膝にこたえる
- 腰が悪い人:段の高さがそろわない石段を2〜3時間くり返し上り下りする
- 心臓や肺に持病がある人:急な石段は短い時間でも息が上がる。夏は暑さが加わる
- バランスに不安がある人:手すりのない急な坂と石段が続く。雨のあとはすべる
14号楼から20号楼へ(いちばん急な区間)

ゴンドラの駅から東へ、昼に歩ける区間のいちばん奥の20号楼まで行きます。尾根を上っていく区間です。途中に下りる道はなく、帰りは同じ道を戻ります(推定)。
- ゴンドラで14号楼へ上がる
- 15号楼、16号楼…と尾根を上る石段を越える
- 20号楼で休み、景色を見る
- 同じ石段を14号楼まで下り、ゴンドラで下りる
- 区間
- 14〜20号楼(昼の見学区間のいちばん奥が20号楼)
- 歩く距離
- 往復2km前後推定
- 階段
- 急な上りが続く。段数・高低差は公式に未公表推定
- 途中で下りる道
- なし(14号楼まで戻る)推定
- 途中の塔で引き返してよい。帰りの下りのほうが膝に負担がかかる
- 涼しい季節の午前中に行く
- 膝・腰が悪い人:急な石段を往復し、帰りは長い下りになる
- 心臓や肺に持病がある人:休む場所が塔の中だけの急な上り
- バランスに不安がある人:手すりのない急な石段
ゴンドラを使わず、歩いて城壁まで登る(約1,100段)
ふもとから城壁まで歩いて登る道が2本あります(南の道は6・8号楼へ、北の道は10号楼へ)。どちらも石段が約1,100段で、着くまで40分ほどかかります。体力の点ではこの石段がいちばん重い部分で、ゴンドラで上がればこの1,100段は使わずにすみます。
- シャトルバスで乗り場の近くへ
- 登山道の石段を約40分上り、城壁に着く
- 城壁の上を少し歩く
- 帰りはゴンドラで下りるか、同じ石段を下りる
- 登山道の石段
- 1本につき約1,100段
- 着くまでの時間
- 約40分
- 途中で下りる方法
- 来た石段を戻るしかない推定
- 上りだけ歩き、下りはゴンドラにすると長い下りを避けられる(片道券の有無は現地で確認・推定)
- 上りはゴンドラ・下りを歩くのは、膝の悪い人にはすすめない。1,100段の下りが続く
- 膝が悪い人:1,100段を続けて上り下りする。とくに下りがこたえる
- 心臓や肺に持病がある人:40分休まず上り続けるのに近い運動
- 腰が悪い人・バランスに不安がある人:長い石段で途中でやめにくい
しっかり見るには L3+
ロコモ度0(2ステップ値1.3以上・片脚で40cmから立てる)。6分間で450m。手すりなしで階段2階分
季節と気候
北京の夏(6〜8月)は平均最高気温が30℃を超え、7〜8月は雨が多い(7月176mm、8月182mm)。城壁の上の日陰は塔の中だけ。冬(12〜2月)は北京の平均最低気温が−7〜−9℃で、山の上はさらに冷え風も強い(推定)。石段が凍るとすべる。歩きやすいのは4〜5月と9〜10月(推定・気温と雨量から)。開園は3月16日〜11月15日が7:30〜18:00(土日18:30まで)、11月16日〜3月15日が8:00〜17:30。雷・雨・雪・ひょう・濃霧・強風のときは一部または全部が閉まる。
病院までの距離
景区に救援用の電話(010-61626537)があり、入口の案内所で医療の手助けを受け付けている。いちばん近い大きな病院は懐柔区の中心部の区立病院で、車で30分前後(推定)。高度な治療ができる病院は北京市内にあり、車で1時間〜1時間半(推定)。標高640mなので高山病の心配はない。夏は熱中症と脱水、冬は凍った石段での転倒が最も身近な危険。
数字は公式情報を優先し、確かめられなかったものには「推定」と付けています。持病のある方は、行き先と日程を主治医に伝えて相談してください。
出典
- https://www.mutianyugreatwall.com/cnInformation
- https://www.mutianyugreatwall.com/cndetailcon1105
- https://www.mutianyugreatwall.com/cndetailcon1101
- https://www.visitbeijing.com.cn/article/47QlEzBNkyi
- https://worldweather.wmo.int/en/city.html?cityId=237
- https://whc.unesco.org/en/list/438/
- https://en.wikipedia.org/wiki/Mutianyu
- https://www.chinahighlights.com/greatwall/section/mutianyu-greatwall.htm
- https://unusualnomad.com/beijing-great-wall-mutianyu-guide/
- https://www.iana.org/time-zones
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