バリ島の風景
インドネシア

バリ島

最低限 L2しっかり L3+オプション L4
写真:Vyacheslav Argenberg / CC BY 4.0(Wikimedia Commons)

行けるうちに、行く旅 / バリ島

インドネシアの島で、ヒンドゥー教の寺院と、山の斜面に段々に広がる棚田で知られます。島の水田を支える伝統の水利組織「スバック」と水の寺院は、2012年に「バリ州の文化的景観」として世界遺産に登録されました。海辺のリゾートに泊まり、車で寺院や棚田を回るのが一般的な旅の形です。

行き方

成田からデンパサール(ングラ・ライ国際空港)へ直行便があり、飛行時間は約7時間25分、帰りの夜行便は約7時間30分です。時差は日本より1時間遅れで、夏時間はありません。空港から海辺のホテル街(クタ・ヌサドゥア)までは車で30分前後、山あいの町ウブドまでは1時間〜1時間半です(推定)。島内に鉄道はなく、見学は貸し切りの車かツアーの車で回ります。棚田のテガラランはウブドから車で北へ約20分、ブサキ寺院はウブドから約2時間、クタから約2時間半です。

海に浮かぶタナロット寺院(満潮時は渡れない)
海に浮かぶタナロット寺院(満潮時は渡れない)写真:Jakub Hałun / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
最低限L2

テガラランの棚田を道路から・タナロット寺院を海辺から

道路沿いから見下ろすテガラランの棚田
道路沿いから見下ろすテガラランの棚田写真:Pinterpandai / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

テガラランでは、道路沿いの展望所やカフェから谷いっぱいの棚田を見下ろします。下りなくても景色は十分に見えます。海の岩の上に建つタナロット寺院は、岸から眺めます。夕日の名所です。

  1. ホテルから車でテガラランへ(ウブドから約20分)
  2. 道路沿いの展望所やカフェから棚田を眺め、写真を撮る
  3. 車でタナロットへ移動し、駐車場から海辺まで歩く
  4. 岸から寺院と夕日を眺め、車でホテルへ戻る
歩く距離
1km前後推定
立っている時間
1〜1時間半推定
階段
ほぼなし(展望所やカフェの出入りに数段)推定
標高
テガラランは約600m、タナロットは海辺推定
路面
舗装された歩道。タナロットの海辺は岩場推定
暑さ
デンパサールの月平均気温は26〜28℃台で、1年中ほぼ同じ
楽にするには
  • テガラランは道路沿いのカフェに座って眺めるだけでも、棚田の景色はひととおり見える
  • タナロットの駐車場は広く、トイレと手洗い場が敷地のあちこちにある
  • 日中の暑い時間を避け、朝か夕方に回る
  • 移動はすべて車にして、歩くのは見学の場所だけにする
注意が要る方
  • 心臓や肺:1年を通して蒸し暑く、日中は暑さそのものが負担になる。水をこまめに飲む
  • バランス:タナロットの海辺の岩場はぬれてすべりやすい。岩場には下りず、上の歩道から眺めてかまわない
しっかりL3+

テガラランの棚田に下りる+ブサキ寺院

ブサキ寺院の急な正面階段
ブサキ寺院の急な正面階段写真:Sean Hamlin from Wellington, New Zealand / CC BY 2.0(Wikimedia Commons)

テガラランで急な斜面を下りて棚田の中の小道を歩きます。その足で、島でいちばん大きな寺院、ブサキ寺院へ。島の最高峰アグン山の中腹、標高約1,000mの斜面に、段々に寺院が連なっています。

  1. 朝のうちにテガラランへ。道路から急な斜面を下りて棚田の小道を歩き、上り返す
  2. 車でブサキ寺院へ(1時間半前後・推定)
  3. 入口で腰布(サロン)を借りて身につける
  4. 段々に連なる寺院の石段を上り、中心の寺院の前から境内と山を見る
  5. 下りて車に戻り、ホテルへ(ウブドまで約2時間)
棚田への下り
急な斜面。ぬれるとたいへんすべりやすく、足首をひねる人が多い
棚田での高低差
30〜50m前後推定
棚田の見学時間
30分〜1時間半
ブサキ寺院の標高
約1,000m(アグン山の南西の斜面)
ブサキ寺院の階段・高低差
石段が続き、高低差は100m前後推定
この日の歩く距離
3〜5km推定
立っている・歩く時間
3〜4⁠時⁠間(車の移動は別に4⁠時⁠間前後)推定
ブサキ寺院の開門
7:00〜18:00(ニュピの日は閉まる)
服装
肩を覆い、長ズボンか長いスカート。腰布は入口で借りられる
暑さ
平地の月平均気温は26〜28℃台。山の上はこれより涼しい
楽にするには
  • 棚田に下りるのは乾いた日だけにする。雨のあとはやめておく
  • 棚田は全部を下りず、道路のすぐ下の段だけ歩いて戻ることもできる
  • ブサキ寺院は乾季(5〜9月)の晴れた朝が、アグン山も見えて歩きやすい
  • テガラランとブサキ寺院を別の日に分けると、1日の負担が半分ほどになる
  • 滑りにくい靴と、先にゴムの付いた杖を持つ
注意が要る方
  • 膝:棚田の急な下りと、寺院の石段の下りが膝にこたえる。棚田は上り返しもある
  • 腰:長い車の移動のあとに上り下りが続く。車の中でもこまめに休憩を入れる
  • 心臓や肺:蒸し暑い中で急な上りが続く。息が上がる前に立ち止まって休む
  • バランス:棚田の小道は土で手すりはない。雨のあとはぬかるむ
オプションL4+

バトゥール山の日の出登山

バトゥール山頂(1,717m)から見た朝の雲海
バトゥール山頂(1,717m)から見た朝の雲海写真:Jan Alonzo from Wentworth Point, Australia / CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

島の北東の火山、バトゥール山に夜中から登り、山頂で日の出を見ます。カルデラ湖と、晴れた日はアグン山も見えます。ガイドの同行が必要です。

  1. 夜中の2時半ごろホテルを出て、車で登山口へ
  2. 4時ごろ、ガイドと一緒に暗い中を懐中電灯で登り始める
  3. 約1時間〜2時間かけて山頂へ
  4. 山頂で日の出を見る
  5. 同じ道を下り、朝のうちにホテルへ戻る
山頂の標高
1,711m(1,717mとする資料もある)
登山口の標高
約1,220m(北東側の登山口)
上る高さ
約475m
歩く距離
往復約6.4km
歩く時間
上り約1時間(遅い人は2時間以上)。山頂を含め全体で3〜4⁠時⁠間
路面
土の道と岩の道。ところどころ細く、足もとが崩れやすい
山頂の気温
夜明け前は島のほかの場所より冷える。上着が要る(数字はなし)
楽にするには
  • 登山口から途中まで、四輪駆動車やバイクで上がる人もいる
  • 歩く速さはガイドに合わせてもらい、早めに出発して時間に余裕をもたせる
  • 上着、ヘッドランプ、滑りにくい靴、手袋(下りで手をつくため)を用意する
注意が要る方
  • 膝:崩れやすい道の下りが長く続く。下りのほうが膝にこたえる
  • 心臓や肺:夜中に起きて、休みの少ない急な上りが続く。出発前に主治医に相談する
  • バランス:暗い中、足もとの崩れやすい道を歩く。転びやすい人には向かない
  • 睡眠不足が体調にひびく人:夜中の出発。前の日は早く休む
オプションL2

ウルワツ寺院と夕日のケチャ(体力を使いすぎない夕方の見学)

島の南端、海から約70mの崖の上に建つ寺院です。崖の上からインド洋と夕日を見て、日没に合わせて野外の舞台で行われる男声合唱の踊り「ケチャ」を見ます。棚田や山の寺院を歩けない人にも、バリらしい夕方を過ごせます。

  1. 夕方4時半〜5時ごろ、車で寺院に着く
  2. 腰布を身につけ、林の中の道を崖の上まで歩く(15〜20分、70段ほど)
  3. 崖の上から海と夕日を見る
  4. 日没ごろからケチャを見る
  5. 暗くなってから車に戻る
崖の高さ
約70m(97mとする資料もある)
寺院までの道
15〜20分、70段ほど。道はでこぼこ
歩く距離
1.5km前後推定
立っている・座っている時間
2〜3時間
開門
毎日 7:00〜19:00
サル
境内にサルが多く、帽子やめがねを取られることがある
楽にするには
  • 日中の暑さを避けられる夕方の見学
  • 帽子・めがね・食べ物はかばんにしまっておく
  • 雨季は野外の舞台なので雨具を持つ
注意が要る方
  • バランス:帰りは暗くなってからでこぼこの道を歩く。懐中電灯があると安心
  • 腰:ケチャの席は背もたれのない段の席と思っておく(推定)。座布団があると楽
この旅のための体の目標

しっかり見るには L3+

ロコモ度0(2ステップ値1.3以上・片脚で40cmから立てる)。6分間で450m。手すりなしで階段2階分

季節と気候

1年中蒸し暑く、デンパサールの月平均気温は26〜28℃台。雨季はおよそ11〜3月で、1月の平年の雨量は約350mm、乾季の8月は約36mm。歩きやすいのは乾季の5〜9月(推定・雨量から)。雨のあとは棚田の斜面がすべりやすい。山の上(ブサキ寺院、バトゥール山)は海辺より涼しく、夜明け前は上着が要る。バリの新年ニュピ(毎年3月ごろ・日付は年ごとに変わる)の日は島全体で外出できず、寺院も閉まる(推定・毎年の慣習)。

病院までの距離

プロフ・ングラ国立総合病院(RSUP Prof. Dr. I.G.N.G. Ngoerah、旧サンラ病院、Jalan Diponegoro No. 45, Denpasar)はバリ州の中心となる紹介先の病院で、救急外来は休日を含め24⁠時⁠間開いている。クタやヌサドゥアのホテル街から車で30分前後、ウブドから1時間前後、ブサキ寺院やバトゥール山から1時間半〜2時間(推定)。外国人旅行者向けの私立病院BIMCがヌサドゥアとクタにあり、ウブドに診療所がある。島で対応できない重い病気やけがは、シンガポールなどへ飛行機で運ばれることがある(推定)。救急車は118または119。高山病の心配はない(バトゥール山の山頂でも1,711m)。暑い時期の熱中症と脱水がいちばん身近な危険。

数字は公式情報を優先し、確かめられなかったものには「推定」と付けています。持病のある方は、行き先と日程を主治医に伝えて相談してください。

出典
  1. https://whc.unesco.org/en/list/1194/
  2. https://www.avionio.com/en/flight/ga-881
  3. https://www.avionio.com/en/flight/ga-880
  4. https://www.indonesia.travel/us/en/destination/bali-nusa-tenggara/bali/ubud---tegallalang-rice-terrace-a-charm-of-the-green-in-ubud
  5. https://www.fairmoove.fr/guide-voyage/indonesie/bali/temples-sacres/besakih-temple
  6. https://www.baliholidaysecrets.com/guide/tegallalang-rice-terraces/
  7. https://www.data.jma.go.jp/cpd/monitor/climatview/graph_mkhtml.php?&n=97230&p=30&s=1&r=0&y=2025&m=12&e=0&k=0
  8. https://tanahlot.id/page/fasilitas
  9. https://earthtrekkers.com/mount-batur-sunrise-hike
  10. https://www.volcanodiscovery.com/batur.html
  11. https://www.timeout.com/bali/attractions/uluwatu-temple
  12. https://kura2bus.com/blog/?p=4718
  13. https://www.indonesia.travel/sa-en/destination/bali-nusa-tenggara/bali/rumah-sakit-umum-pusat-rsup-prof-dr-igng-ngoerah-bali
  14. https://bimcbali.com/about-us
  15. https://disparda.baliprov.go.id/
  16. https://www.worldheritagesite.org/list/id/1194

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