
アンコールワット
行けるうちに、行く旅 / アンコールワット
カンボジア北西部、シェムリアップの町の北に広がるクメール王朝の遺跡群です。「アンコール」として1992年に世界遺産に登録され、遺跡公園は約400km²の広さがあります。中心のアンコールワットは幅の広い堀に囲まれた石造りの寺院で、回廊の壁一面の浮き彫りと、朝日に浮かぶ5つの塔の姿が見どころです。近くのアンコール・トムの中心にあるバイヨンの顔の塔、木の根に覆われたタ・プロームもあわせて回るのが一般的です。
行き方
日本からシェムリアップへの直行便は見当たらず、バンコク、ハノイ、ホーチミン、シンガポールなどで乗り継ぎます。乗り継ぎを含めておよそ10〜12時間です(推定)。時差は日本より2時間遅れで、夏時間はありません。2023年10月に開港した新しいシェムリアップ・アンコール国際空港(SAI)は町の中心から約45〜50km、車で約1時間15分です。遺跡へは町から車やトゥクトゥクで行き、アンコールワットまでは15〜20分ほどです(推定)。入場には「アンコール・パス」(1日・3日・7日券)が要り、公式サイトでも買えます。
車で正面近くまで・第1回廊の浮き彫り(ほぼ平坦)

車でアンコールワットの西の正面まで行き、堀を渡る石の参道を歩いて寺院に入ります。いちばん外側の第1回廊には神話や戦いの場面が長く彫られています。回廊は屋根付きで床はほぼ平らです。聖池に映る5つの塔の姿も見ます。
- 車かトゥクトゥクで西の参道の入口まで行く
- 堀を渡る参道を歩き、西門をくぐって寺院の正面へ(片道約350m)
- 第1回廊に入り、浮き彫りを見ながら回廊の一部を歩く
- 聖池のほとりで休み、塔の全景を見る
- 同じ参道を戻り、車で次の寺院か町へ
- 西の参道の長さ
- 約350m(幅9.4m)
- 外周の壁の大きさ
- 1,025m×800m
- 第1回廊の大きさ
- 約187m×215m(一周すると約800m)
- 歩く距離
- 2〜3km推定
- 立っている時間
- 2時間前後推定
- 階段
- 回廊へ上がる数段〜十数段の石段と高い敷居が多い推定
- 標高
- ほぼ平地(シェムリアップは標高20m前後)推定
- 路面
- すり減った砂岩の石畳と土の道。段差と敷居が多い推定
- 暑さ
- 月平均気温27〜30℃台。4〜5月がいちばん暑い(プノンペンの平年値で代用)
- 浮き彫りの回廊は屋根があり日陰になる。暑い時間は回廊の中で過ごす
- 参道は日陰がない。朝か夕方に歩く
- 回廊は全部回らなくてよい。西面の一部だけでも見ごたえは十分
- 水を多めに持ち、帽子とすべりにくい靴を用意する
- 肩とひざが隠れる服装が求められる(上の階では厳しく確認される)
- バランス:段差と高い敷居が次々に現れ、すり減った石は平らではない
- 心臓や肺:年中暑く湿度が高い。暑さそのものが負担になる
- 膝:回廊への出入りの石段は一段が高め。手をつける場所を探しながら上り下りする
日の出+アンコールワット第2回廊+小回りコース(バイヨン・タ・プローム)

早朝にアンコールワットの聖池の前で日の出を見て、寺院の中を第2回廊まで回ります。そのあと車でアンコール・トムへ移り、約50の塔に約200の顔が彫られたバイヨン、巨木の根が石を抱え込むタ・プロームを歩きます。
- 朝5時の開門に合わせて暗いうちに出発し、聖池の前で日の出を待つ
- アンコールワットの第1回廊・第2回廊を回る(2〜3時間)
- 車でアンコール・トムの南大門へ。バイヨンの回廊と上の段を歩く
- 昼は町かレストランで休む(いちばん暑い時間は外に出ない)
- 午後、タ・プロームの崩れた回廊と木の根の間を歩く
- アンコールワットの開門
- 朝5時、閉門18時
- アンコールワットの中で歩く距離
- 約2〜3km(ひと続き)推定
- この日の歩く距離の合計
- 6〜9km推定
- 立っている・歩く時間
- 5〜6時間(昼休みを除く)推定
- 階段
- 回廊の間とバイヨンの上の段に急な石段。最長の連続でも50〜100段程度推定
- バイヨン
- 外側の回廊140m×160m、中央の塔は地面から約43m
- アンコール・トムの城壁
- 1辺3km、高さ約8m
- 路面
- 崩れた石、木の根、すり減った石段推定
- 暑さ
- 月平均気温27〜30℃台、湿度が高い
- 3日券を買い、アンコールワットとバイヨン・タ・プロームを別の日に分ける(3日券は7日の間の好きな3日)
- 日の出は平らな聖池のほとりで見られる。暗い中を歩くので懐中電灯を持つ
- 寺院の間は車で移動し、歩くのは寺院の中だけにする
- 昼の11時〜14時ごろは町に戻って休む
- 午後遅くのタ・プロームは木陰が多く少し涼しい(推定)
- 膝:回廊の間の石段は段が高く、下りが膝にこたえる。手すりのない場所が多い
- 腰:早朝から5〜6時間、立ち歩きが続く。座れるのは石の段差くらい
- 心臓や肺:早起きと暑さ、湿気が重なる。乾季(11〜2月)を選び、昼は必ず休む
- バランス:崩れた石と木の根で足もとが不安定。雨季は苔と水で石がすべる
アンコールワット第3回廊(中央塔の上の段「バカン」)

アンコールワットのいちばん上の段に、急な木の階段で上ります。中央塔のまわりの回廊から下の回廊と森を見下ろします。服装に決まりがあり、12歳未満は入れないと案内されています。
- 第2回廊まで回る(しっかりの流れと同じ)
- 上の段への入口に並び、服装の確認を受ける
- 急な木の階段を手すりを持って上る(高さ10m以上)
- 上の回廊を一周して景色を見る
- 同じように急な階段を下りる
- 階段の高さ
- 10m以上
- 手すり
- 南と北の階段に木の手すり(2024年2月追加)。2024年11月に南東の階段が新しくなった
- 階段の段数
- 40〜60段前後推定
- 傾き
- 非常に急(はしごに近い)
- 入場の条件
- 12歳未満は不可。肩とひざを隠す服装推定
- 朝いちばんは行列ができやすいので少し時間をずらす
- 下りは階段に向いて下りると足もとが確かめやすい(推定)
- 上らなくても、第2回廊から上の段と塔を見上げられる
- 膝:急な階段の下りは一段ごとに膝を深く曲げる
- バランス・高い所が苦手な人:はしごに近い傾き。両手がふさがる荷物は持たない
- 心臓や肺:暑い中で急な階段を一気に上る。息が上がったら途中で止まってよい
プノン・バケンの丘から夕日(もう一つの定番)
アンコールワットとアンコール・トムの間にある高さ約60mの丘に上り、頂上の寺院から夕日と森、遠くのアンコールワットを見ます。夕方はとても混み、頂上に同時にいられる人数に上限があると案内されています。
- 車で丘のふもとへ(夕方は16時までに着くとよいとされる)
- ゆるやかに曲がりくねった坂道を上る(20〜30分)
- 頂上の寺院の急な石段を上る(5段、高さ13m)
- 夕日を見て、暗くなる前に坂道を下りる
- 丘の高さ
- 約60m
- 頂上の寺院の高さ
- 13m(5段)
- 上りの坂道
- 約1km・20〜30分推定
- 頂上の人数制限
- 同時に300人まで推定
- 開いている時間
- 6:00〜19:00
- 急な直登の道ではなく、左の曲がりくねった坂道を使う
- 夕日をあきらめ、朝や昼に上ると空いている
- 丘に上らず、アンコールワットの参道や堀の外から夕方の塔を見る方法もある(推定)
- 膝・腰:坂道は土で、帰りは暗くなりかけた中を下りる
- バランス:頂上の寺院の石段は急。上らずに丘の上から景色を見るだけでもよい
しっかり見るには L3+
ロコモ度0(2ステップ値1.3以上・片脚で40cmから立てる)。6分間で450m。手すりなしで階段2階分
季節と気候
1年中暑い土地で、月平均気温は12〜1月で27℃前後、4〜5月で30℃台(プノンペンの平年値)。雨季はおおむね5〜10月で9〜10月がいちばん雨が多く、12〜2月はほとんど降らない。歩きやすいのは11〜2月の乾季(推定)。3〜5月は暑さが最も厳しく、日中の見学は短くする。雨季は石がすべりやすく、森の中の遺跡は苔が増える(推定)。遺跡は年中開いている。
病院までの距離
ロイヤル・アンコール国際病院(Royal Angkor International Hospital、国道6号線〈空港道路〉沿い)に救急の電話番号と救急車がある。アンコールワットから車で20分前後(推定・約8km)。町には外国人も受診できる診療所もある。心臓カテーテル治療などが必要な重い病気やけがは、タイのバンコクへ飛行機で運ばれることが多いとされる(推定・公的な文書は見つからず)。救援費用を含む海外旅行保険に入っておく。高山病の心配はない。暑い時期は熱中症と脱水が最も身近な危険。
数字は公式情報を優先し、確かめられなかったものには「推定」と付けています。持病のある方は、行き先と日程を主治医に伝えて相談してください。
出典
- https://whc.unesco.org/en/list/668/
- https://apsaraauthority.gov.kh/?p=4380
- https://www.theangkorguide.com/text/part-two/angkorwat-to-angkorthom/angkorwat.htm
- https://www.theangkorguide.com/text/part-two/angkorthom/bayon.htm
- https://www.theangkorguide.com/text/part-two/angkorwat-to-angkorthom/phnombakheng.htm
- https://apsaraauthority.gov.kh/2024/02/19/install-another-two-wooden-handrails-at-angkor-wat
- https://apsaraauthority.gov.kh/?p=58104
- https://www.aseanangkorguide.com/travel-information/angkor-temples-special-restrictions/
- https://www.siemreap.net/guides/angkor/hours-admission/
- https://siemreap.net/guides/travel/siem-reap-angkor-international-airport/
- https://www.angkorenterprise.gov.kh/
- https://cambodia.embassy.gov.au/penh/MedicalServiceProviders.html
- https://www.data.jma.go.jp/cpd/monitor/climatview/graph_mkhtml_nrm.php?n=48991
- https://whc.unesco.org/document/217095
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